2012年11月

2012年11月18日

【報告】浜口隆則&本田直之トークライブ



個人的な怒濤の一週間が終わり、
今日、日曜日は久しぶりに、空っぽな一日で
最高でした(笑)。

で、ちょうど1週間ほど前の、10日土曜日、
このイベントが無事終了しました!


THE VOICE OF BOND Vol.06
浜口隆則 & 本田直之
「福岡の若きビジネスマンたちへ」


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そうです。講演数日前には、完売しました。

残念ながら当日は、急遽来れなくなった!
という方もいて、いくつか席が空いていましたが、
イベントは、大盛況でした。
場所も、初めてBONDイベントで使った、
「博多リバレインホール」も、
コンパクトで使い勝手がよかったですね〜。

で、10日土曜日午後3時!
ゆる〜い感じでイベントはスタート!

↓会場はこんな感じでした。
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もともと、本田直之さんと言えば、
リバレッジシリーズの著書がベストセラーになり、
今は、デュアルライフやノマドライフといった、
仕事の成功だけではなく、現代における幸せな
ライフスタイルの提案というテーマで、世界中を
取材しまくっている。
で、いでたちはいつも、Tシャツにジーンズ。
下手すると、夏は短パンにビーサン(笑)。

実際、これで上場最大手の製薬会社でも
講演して、すごく反応がおもろかったらしい。
僕も、お会いするの3回目ですが、やっぱしTシャツ。


LESS IS MORE 自由に生きるために、幸せについて考えてみた。








LESS IS MORE 自由に生きるために、
幸せについて考えてみた。

著者:本田 直之
販売元:ダイヤモンド社
(2012-06-15)
販売元:Amazon.co.jp




そんな、イメージに対して、
浜口隆則さんは、きっちりとした起業家育成を
ミッションとした会社を経営している人・・・
という感じ。

「戦わない経営」という、一見競合のビジネス業界では
矛盾してそうな題名の本がベストセラーに。
現代の幸せを仕事や会社経営という側面から、
活動されている。
浜口さんも、この日は、ラフなパーカー姿だったけど、
夏にお呼びしても、ビーサンは履いてこられない雰囲気:笑。


戦わない経営








戦わない経営

著者:浜口 隆則
販売元:かんき出版
(2007-05-08)
販売元:Amazon.co.jp




僕は、今回ホストをするにあたって、
この、全くタイプが違う二人の考えの
「同じ部分」を、あぶり出したい・・・
と思っていました。

聞いたのは、大きく3つ。

一つは、
現代の価値観/常識/幸せ

次に、
成功する人と、しない人の違い

最後に
福岡という可能性



この3つを軸に話をしました。

すると、冒頭から心にブッ刺さりました。
本田さんの「自由」さを浜口さんに聞くと、

「確かに、本ちゃん(本田さん)は自由だ。
 けど、その自由は「フリーダム」ではなく、
 責任が伴う「リバティ」だもんね」


と・・・。

世の中は、雰囲気的に、少しづつ自由になっている。
けど、ただのフリーダムでは、絶対に立ち行かなくなると。

一時期のネットバブル時期にも、
「自由」を標榜して、オフィスにおもちゃが沢山あるような
IT会社が沢山生まれたけど、ほとんど潰れたと。

「自由の女神」の「自由=リバティ」
この責任ある自由が、ますます求められるという
言葉に、いきなり引き込まれました。


今回のトーク・・・

もちろん、ここにすべて書き出すわけにはいかないけど、
まず、今の社会は価値観が激変していること。
それに気付かない、企業活動は当然失敗していく。

本田さんは、世に言われる、
あまりモノを欲しがらない若者=草食系
と言われる人達のことについて、

「草食系という言い方じゃなくて、
 進化系と呼ぶべきだ」


と言っていた。
そういう彼等は、贅沢しつづけるとか
あれも欲しいとか、あれもしたい!とかではなく
今の中に、幸せを見いだすことが、
上手になっていると。

確かに、思いっ切りバブルを通り越して来た
僕ら世代は、最先端のものを、ずっと買い続ければ
幸せになる(はず)的な、風潮で育ってきた。
今の彼等は違う。

だから、その世の中にあって、どう生きるべきかと。


その話に派生として、
二人の赤貧洗うが如し(笑)の、留学時代の
エピソードが語られた。そうはなりたくない・・・

という話だったけど、二人の意見はここでまず
一致した。

「人は、自発的なら、嫌なことも苦しい事も
 楽しいとさえ感じながらやれる。」


当たり前だけどそう。

プレゼンの企画に必要な資料集めも
上司に言われる前に、色々物色している内は
すごく楽しかったりするが、
一端、「指示」されると、そう思えないから不思議です:笑。

総じて、人生、自分に先んじたものの勝ちっていうのは
我々経験則で知ってるし、そこに答えはあるなと。



時に爆笑な感じのエピソードありつつ、
次のテーマは、成功者の条件へ・・・。

ここで、二人の意見がまたピタリと一致。

一人一人にお答えを求めたら、
まず、浜口さんが即答。

「なんでも人のせいにしない人。 
 もっと言えば、何でも自分の責任だと
 思える人・・・

 雪が降っても自分の責任
 思える人です。」


千人単位で、起業家を見て来た浜口さんが
即答した瞬間は、迫力ありました。
この部分が、できる人はかなりの確立で成功率が
高いという分析はリアルでした。


そして、本田さんも畳み掛けます。
本田さんも、それに完全に同意しつつ、
それを

「思考のクセ」

と呼んでいると。
何か都合の悪い事がおこると、自動的に頭の中で
「責任を転嫁できる”外部要因”」を探すのだと。


はい。


なにかあるとすぐに、

だって・・・

というそこのあなた!笑。
思考のクセが、やばい方向にパターン化してます。


他にも、色々な名言が、この辺りから連発!
終盤までトークにもドライブがかかってきて
客席からの質問コーナーも、盛り上がりました。


そして、福岡の可能性。

本田さんは、ノマドライフという本にも、
福岡を注目としとして、書かれています。

文化、人柄、飯、女性(笑)
アジアへの地の利、気候・・・・

もう、皆たくさん褒められてるでしょ?と。

結論的には、
もう、福岡の条件的な良さを見直せたら
あとは、東京をみるのではなく
日本の中の「福岡」として、
人の意識を変えて行く努力を!


ということでした。


そして、だめ押しはこれ・・・・

やったことは

たとえ失敗しても、

20年後には笑い話にできる。

しかし、やらなかったことは

20年後、後悔にしかならない。
                     

       マーク・トゥエイン



たまらんですね。


SIGN















予定時間を30分もオーバーしたのに、
思いつきで頼んだ、即売&サイン会もやってくれた
お二人。素敵です。
しかも、一人一人トークタイム。
自分の相談してる人も・・・笑


SYUGOU















今回、手伝ってくれた、健ちゃんはじめ
就活中の学生さんたち。
プロフェッショナルなシゴトだった、
ボンドガール(笑)のお二人にも感謝!


皆さん、またBONDは、一流のオトナをあきらめない
濃いイベント、これからも企画していきます〜!






・・・・で、福岡人のプライドとして、
このお二人を、焼き鳥八兵衛の大将:八島さんのアテンドで
「締めラーメンの本名:八ちゃん」
にお連れしておきました!笑

HACHI-CHAN




















cromagnon69 at 21:36|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 遊びの記憶 | 心意気系

2012年11月04日

ブルース・バートンを知ってますか?



みなさん、調子はどうですか?
クロマニヨン・コヤナギです。

今回の「すごいよ。あんた。」は、
おすすめの本です。

ずばりこれ。

12PEOPLE















え?あんまし、刺さらない?

ですよね。
こういう**を**する方法的な題名の本は、
本屋のその手のコーナーに溢れてますもんね。

けど、その本を、本屋の親分みたいな
TSUTAYAの創業者の一人:村井社長から
お電話で直接薦められたので、すぐ
TSUTAYAに買いに行きました(笑)。

そして、読んでみて、一言。
広告やマーケティング的なことが仕事に
少しでも入ってくる人には絶対おすすめの本です。

この本は、1900年代初頭に大活躍した
「ブルース・バートン」というアメリカの広告マンが
残した言葉をトレースしながら、この人が確立した

生活者心理をとらえる7つの(失われた)秘密

ってのが順を追って書いてあります。
そして内容から僕が感じたのは、

昔の人・・
この本においては約90年近く前の方ですが、
この時で、すでに「マーケティング戦略」の真実はほぼ明確になっている!ということです。

そして、その真実があるにもかかわらず、
毎日出現する「新しい理論や手法」に、
古いアイディアを置き換えることに一生懸命になって、
せっかく先人たちが、試行錯誤してくれているのに、
また同じことをやって、進化できないでいる・・・。

それがわかりました。
自己反省も含めて。


例えば・・・

近頃は、広告が氾濫してて、
「どうせ広告だから」って
生活者が
思ちゃうのがやっかいなんだよね〜。
だから、PR的な手法が・・・・

的な、話ってよくしませんか?


この本の「信なくば語るなかれ」の章に、
バートンさんの、この言葉が引用されてます。


大衆は、胡散臭さを嗅ぎ分ける
第六感のようなものをもっている。 
彼等は本能的に衷心から発せられた言葉と
そうでない言葉を嗅ぎ分ける。
<Bruce Burton 1925> 



1925年の言葉です。
近頃・・・ではなく、90年近く前もそうだったんです。


また、

ナイキとかアップルとか、
凄いブランドって、そこに様々なストーリーが
あるっていうのが重要なんよね。
例えば・・・



とかの話も、最新のブランディングの本に
書いてあったり、話しますよね?


この本の「寓話と共に語れ」の章には、

イエスは民衆に物語を語っていた。
民衆は、イエスの「物語」を聞いて、
自分に置き換えて、彼の言葉を記憶していったのだ。
はじめから「今日は人への親切について話します」
などと切り出したら、果たして皆は聞いただろうか?


<Bruce Burton 1951> 




逆に言えば、この本の7つの項目は、
当たり前かもしれないけれど、
それが、現代に置き換えても、完全に正攻法で、
絶対に外してはならない手法であることが
わかるのです。


最後には、1925年にバートンさんが書いて
24人に投函し、24人全員が当時の金額で
1000ドル(今の価値で、500万円?)の
寄付を引き出したという脅威の手紙の全文が掲載されている。
つまり、CPRいや、CPOが100%の手紙(笑)。
しかも、その文章の解説を筆者がしてるっていうのが
とてもユニークです。


広告手法の基本が変化していないんだな〜
とか、思いつつ読んでいくうちに、
さらに大事なことに気付いたのは、

変わっていないのは、広告の手法だけでなく
人間の志や、チャレンジ、成功への真実もなんだ!


ということ。

随所に掲載されている、バートンさんが残した
言葉は、ほとんどが1920~1950年という、
戦前戦後のもの。
その中から、僕が好きなのを二つ。



長い目で見ると
結局人はその信念以上の繁栄を
掴む事はできない 。


<Bruce Burton 1918> 



あなたが何をするにせよ、
あなたを批判する人は現れるだろう。
しかし、常に行動する者が批判するものより
優れていることを忘れてはならない。


<Bruce Burton 1932> 
 


いい本です。

そして、
この「ブルース=バートン」という伝説の広告マンが
僕が今所属している「BBDO」という巨大な
広告会社グループを創設した4人
「バッテン」
「バートン」
「ダースティン」
「オズボーン」
の一人。

つまり、二つ目の「B=Burton」さんだった!

Bruce_Barton











ってことで、さらに感慨深いものがありました。

けど、
電通さんや、大広さんや西鉄エージェンシーの方にも
おすすめです!笑


12人の漁師たちを優秀なマーケターにする方法








12人の漁師たちを
優秀なマーケターにする方法

著者:ジョー・ヴィタリー
販売元:フォレスト出版
(2012-08-18)




cromagnon69 at 23:08|PermalinkComments(1)TrackBack(0) 日常インサイト | マーケティング
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小柳 俊郎