2014年09月
2014年09月01日
あきらめないで!
8月が終わりました。
瞬殺で夏も終わりましたね。
残暑厳しい9月も、まだまだ夏遊びできるやろ〜!
とか、思ってましたが、すっかり風は秋の匂いがしますね・・・
さて「夏をあきらめて by 研ナオコ(古!)」が
頭にリフレインするなか、
書店で、こんな本を見つけました。
帯がずれててすいません。
「広告やメディアで人を動かそうとするのは、
もうあきらめなさい。」
TSUTAYAの平置き見て、思わず「そっすよね〜」って
つぶやきながら手にしました。
筆者の、田端信太郎さんはあの「R25」の
立ち上げをした人で、今は「LINE」の執行役員。
もう一人の、本田哲也氏は、僕のお気に入りの本、
「戦略PR」の筆者でPR会社「ブルーカレント」の代表。
対談本は、あんまし好かんのよね〜
って思って手にしたのですが、
前半は、田端さんが思う、今のメディアの状況。
中盤は、実際に「人を動かす」とうことを、
1000人動かす
1万人動かす
10万人動かす
100万人動かす
1000万人動かす
1億人動かす
10億人動かす
という「人数」を軸において、その実例をあげ
分析を二人が行うっていう展開。
そして後半は、本田さんが「動かすには」を
具体的に書かれています。
特に、我々広告マンは、従来の「メディアミックス」とか
「クロスメディア」とかでは、全然、人を動かすのは
厳しくなってるという脅迫観念があります。
ずるい題名だな〜:笑・・・とか思いましたが、
すごく、素直に読めました。
二人が、「一概には言えない」「言いにくい」ことも
勇気を出して「提言」する形で考えをちゃんと
書いてくれているのが気持ちよかった。
特に、
何人動かしたいのか?
という、明確な目標なしに戦略してませんか?
というくだりは、ちょいとグサっときました。
この情報大爆発と、メディア混沌の時代において
出来るだけ多くの人に伝えましょう!
っていうのは、何も決めていないし、
戦略の土台となる与件の整理がされていないと。
必要な消費者との接触規模。
リーチの規模。
こうした考え方を、ゴルフクラブに例える田端氏。
ピンまでの極めて短い距離を狙うのに、
(つまり、少ない限られたターゲットへ向けるのに)
ドライバーを振り回す無駄をやってるのをよく見ると。
(つまり、テレビなどのマスを使う)
代理店がお金を使わせるために、
「クロスメディア」です!とかいいながら、
空き枠を「抱き合わせで売ってる」せいだ!
とかは思いたくないですが、
ますます、我々は真摯で本質的なパートナーとして
クライアントに向き合っていかないと、
存在する意味がないなと身を締め直すのにいい本でした。
あ、ちゃんとお二人は最期に
「あきらめなくていいこと」
も書かれています!笑。
けど、本当に面白い時代に、この業界にいるんだな〜って
苦しいながらも思います。
どうしたら、あなたの商品やサービスが、
適正な規模の、ドンズバな方々に伝わるのか?
僕は、今日もそれを考え続けるでしょう^^。
さあ、今週も頑張りましょう!