2015年11月
2015年11月28日
ハンバーガーブランド・サバイバル
俺としたことが!
普段、天神4丁目にいるので、
全く、知らなかった。
(写真は「行政書士 おち事務所」様のブログより拝借しました)
赤坂の交差点、スターバックスのはす向かいに
「当然の様に」あるはずの、
マクドナルド赤坂門店が、閉店していた。
期限切れ食材使用と異物混入で、
マスコミとネットで文字通り「袋叩き」にあってた「マクドナルド」。
今朝「シューイチ」見てたら今年度の赤字が300億円近く行く見込みとなり、今年190店舗ほどを閉店すると、中山秀征さんが言ってた。
この「シューイチ」では、
日本人全体の平均年齢が「46歳」となり(えぇ〜!!俺らが正に平均!?)、
「時代」がヘルシー志向だったりでハンバーガーに合わなくなってきた。
という分析だった。今後、いかにシニアを取り込むかだと・・。
自分に置き換えると、
確か1983年頃の中学生ニキビ面野郎の時に、
久留米一番街店(ここも、もう無い)で、
生まれて初めて「チーズバーガー」なるものを食った。
感動した。
友人など、ハンバーガーの包み紙を、記念に大牟田に持って帰っていたものだ(笑)。
そんな時代から考えると、
今は、有象無象のおいしい食べ物があり、
毎年、食べなくちゃならない美味しいものが、バンバン出現する。
「ハンバーガー」という食べ物自体は、
もはや日本の文化に溶け込み、消費される量も莫大かもしれないが、
先に出た「時代の流れ」からすると「単一のチェーン店」として、
「ハンバーガー」という分野では、でかくなりすぎた
のかもしれない。マクドナルドが閉店させ続けた先にある規模が
「今の時代の適正な”最大”規模」
になるような気がする。
とはいえ、
マクドナルの2013年頃の店舗数は約3100店舗!
2位のモスバーガーは約1400店舗で、
売上高では、国内シェア70%越えている。
つまり、マクドナルドは未だに「大巨人」で、
ハンバーガー界の最強「ブランド」に違いない。
そんな、話を横目に見ながら、
BOND編集長としての大注目な「ハンバーガーネタ」がある。
相当、話題になったのでご存知の方もたくさん
いらっしゃると思いますが、おさらいってことで。
近頃、博多にも再攻勢をかける「バーガーキング」。
ここは、もう俺に嗜好にドンズバです。
「俺みたいな奴が喜ぶ企画(笑)」
"完全に他を食った企画”
バーガーキングは、他が「ヘルシー志向」とか言ってるのを完全無視。
そんな「表層的なポーズ」なんかするな!と言わんばかりに、
あざ笑うかのように「BIG KING」なる、5インチというでかいバーガーを出してた。
「こっちのBIG」って、挑発してます。笑
直径5インチ=約13センチ。
先日沖縄で食いました。
スマホと比べてください。
7時間腹減りませんでした。笑
次の日、焦って15キロ走りました!
そんで、これに合わせてやってたのが、これ。
これは、なんでもいいから
「ビッグ(ク)」って書いてあるレシートか現物
を持ってきたら、このBIGなハンバーガーを割引するっていうもの。
何て、わかりやすい企画!!!!
ん?しかも、待て!
この手は、「ド◯ルド」に似てねぇか??
この「BIG割」は、ネットで大盛り上がり。
最初は「まじめ」に、レシートとかで
みんなやってたんだろうけど、
そのうち、
チョコの「”ビッグ”サンダー」持っていったら割引になった!
とか、
「”ビック”カメラ」の会員証で割引してもらった!
とか、
「ルー”ビック”キューブ」で店員に褒められたとか・・・・
<参考>
「話題のBIG割が完全に大喜利状態になっている」
◆「ハンバーガー」っていうファストフード業界。
◆しかも、圧倒的王者がいる業界の追尾ブランド。
◆どうせバーガー食うならネタになる方で、のSNS時代。
◆しかも、行動に移しやすい単純な仕組み。
この割引って、120円程度なんです。
この程度の割引とか、クーポンキャンペーンで、
どこでもやってる。
しかもこの企画、
自社でクーポン印刷したりする経費ゼロ!笑
あ〜・・・企画的に完璧だな〜。
残念ながら、29日で終わってしまいましたが、これを考案したのが
元マクドナルドの店長の女の子だった!とか、
完全に「ソーシャル」拡散なネタ満載。。。。
かなりのことを
アイディアでカバーしてて、
しかも、バーガーキングのブランドを
やんちゃに見せる、正に「我が道を行く」企画でした。
こういうタイプ大好きです。
では、また次回!
2015年11月01日
僕は「オズの世界」にいた。
僕は2003年に、今いる「BBDO J WEST」という
外資系広告会社に転職してきた。
では、その前は、どこで働いていたのかというと、ここ。
熊本県荒尾市にある「グリーンランド」遊園地。
当時は、三井鉱山の子会社だったので、
”三井グリーンランド”
という名称だった。
今は、西部ガスさんが株主となり「三井」は消えた。
僕はその「三井グリーンランド」に、
1992年春に「新卒」で入った。
同志社大学 経済学部を卒業して、
「なんで、そんな田舎の遊園地に就職したの?」
は、当時、いや今でも「鉄板&定番」の僕への質問だ。
僕の就職活動は「1991年」。
バブル崩壊を、世の中が把握できておらず
まだまだの売り手市場。
僕は、超大手を含め7つの内定を持っていた。
その中から、様々な事情が絡んで
「田舎の遊園地」に就職したのだった。
そして、1992年〜2003年までの11年間、
僕は「三井グリーンランド」という、
巨大な「地方の遊園地」の遊園地マンとして働いていた。
「遊園地」で働いていた!
というと、これまた「鉄板&定番」で言われるのが、
「え?何してたの?キャラショー?切符切り?」
という類のものだ。無理もない。
さすがに、近頃は「東京ディズニーランド」の
「伝説のサービス!」とか「スタッフ活用術!」的な本も
乱発していて、巨大な外資系テーマパークの裏舞台には
かなりいい感じでスポットライトもあたっているが、
さすがに、地方の遊園地の裏方スタッフについては、
誰も気にしてはいないはずだ。
いや、きにする必要がない気がする。笑
しかし、皆さん。
ちょっと言わせてもらっていいですか?
11年、地方の巨大遊園地で働いた僕に言わせると、
この仕事は、物凄いシゴトです。
数えたらキリがないような企画を、
皆でやってました。
わかりやすいところをあげると、
新世紀が始まった2001年当時だけで例をあげれば、
「身長40m 実物大ウルトラマン(2001年)」
これは、企画担当者が英国の会社に発注。
僕は、英国に「九州ウォーカー」と「めんたいワイド」さんを同行して、イギリスに行きました。
「モーニング娘。」野外ライブ(2001年)
僕が招聘責任者で、ゴルフ場に巨大なステージ組んで、1日2回のライブでした。すごかった!
そうです。このシゴトは、わかりやすく言うと・・・・
億単位のお金を使える
文化祭実行委員会!
という表現が完璧です。
ただし、ビジネスだし、社会的責任もあるしですがね。
とにかく、お客が呼べるなら、何をやってもよかった!
苦しいけど、面白くて仕方なかった!
例えば、普通の花火大会で1時間くらいかけてあげる
8000発の花火を、5〜6分で、一気に連発であげてみよう!というチャレンジでは、想像を絶する状況が繰り広げられたりとか(あんまし、言えません^^;)
考えられない事件が
めちゃくちゃ起こってました(笑)!
それに加え、
企画面だけではなく、
年間当時で、100万人ものゲストが来てて、
ゴールデンウイークは、1日6万人とかいう日もあった。
つまり、
お客様が織りなすドラマが、
半端なかった。
現行犯で捕まった「子連れ」のスリ。
突然行方不明になる「おじいちゃん」。
爆弾を仕掛けたという昼下がりの電話。
駐車場の・・・いや、もうこれまたキリがないのです。
この遊園地時代の思い出は、
いろいろな人と酒の席でお話しすると、盛り上がります。
単なる「面白い話」としては、かなりのクオリティな気がするのですが、その場のネタとして使っていました。
しかし。
一人だけ、その場で終わらない人がいました。その方は、
小森陽一さん。
小森さん、ご存知ないですか?
漫画原作者/小説家として活躍されてます。
漫画だと「海猿」とか「エス〜最後の警官」の原作者です。
これらは、映画やドラマになりまくってますよね。
「S(エス)-最後の警官-」
この作品は、TBSでドラマ化され、映画にもなりました。
この、小森さんが、僕の「地方遊園地の舞台裏話」を飲みの席で話した時に、顔が変わりました(笑)。
そして後日、小森さんに電話をいただき(小森さんは福岡在住!!)、
爽やかに言われました!
「その話を、物語にしてみたい!」
2014年の秋でした。
そう、ちょうど一年前!!!!
その後、一緒に、グリーンランドに同行したり、
当時の僕の後輩たちと飲んだりしました。
そして、2015年11月20日!!!
地方の巨大遊園地におこる物語が、
集英社から書き下ろしの文庫小説として発刊されます!
「オズの世界」
先に、原稿を読ませていただきました。
内容紹介はこれ^^
主人公は、
ディズニーランドで働くことを夢見ていた
久瑠美ちゃんという都会育ちの女の子。
しかし、就職後、彼女が配属された先は、
九州のローカル遊園地だった!?
都会と田舎のギャップに困惑しながら、
主人公が、地方の遊園地で人を感動させることに目覚める
成長物語!
残念ながら、僕がいたころの「三井グリーンランド」には、この「久瑠美ちゃん」のような娘はいませんでしたが、周りを固める登場人物は、かなりリアル!!!
はっきりいって、僕もいます!笑
今まで「地方の遊園地」を扱った物語は、
ありそうでなかった気がします。
都会と地方のギャップ。
「東京ディズニーランド」では、こんなことありえない!
とか愚痴りまくりながらも、「地方遊園地」の本当の魅力に気づいていく主人公。
単に、自分がかかわったから!というのではなく、幼少時代に連れて行ってもらった「地方の遊園地の思い出」がある、すべての方々に読んで欲しい!そんな素敵な素敵な物語です!
しかも、ラブストーリーです!
また、発売間近に、ギャーギャー言いますね!
お楽しみに!