2017年07月
2017年07月29日
「何屋さん」がなくなって行く。
先日、amadanaの熊本社長と話していました。
すると、こんな話をしてくれたのです。
今、アウトドアグッズが売れていますが、
ただ、スポーツショップや、アウトドアショップが、
モヤっとしています。
なぜなら・・・・
”アウトドアグッズは、ホームセンターで売れてるから”
・・・ふむふむ。そんな気がする。
だって、アウトドアは、どんどんインドア化してきてるし。
今、一人暮らしの家電とか、シロモノ家電の一部の
売れ行きに、大型電器屋さんがモヤモヤしています。
なぜなら・・・
”若い人が電化製品を、無印良品とか雑貨屋さんから買うからです”
今、生活必需品とかビールとかの売れ行きで、
いわゆるスーパーマーケット的なお店がモヤっとしています。
なぜなら・・・・
”ビールとか洗剤をドラッグストアで買ってる主婦が増えているからです”
言われてみれば、全くその通りだなと思います。
上記の3つの例だけではなく、あなたも沢山思いつくのではないでしょうか?
ここに、amazonが!とか、楽天が!とか、
通販の話が混じると、もっと複雑になりますが、
単純に、リアルな流通分野で、しかも規模が大きくなっていくと
どうなるか、想像がつきますよね?
ホームセンター、大型スポーツショップ
ドラッグストア、大型雑貨屋・・・・
これらの中で、売ったらおかしいものなんて無くなってきてませんか?
そうです・・・
「何屋」というカテゴリーが無くなりますね。
熊本さんは、多数の分野で、クリエイティブソリューションという業務を依頼されていて、その中で見ている中で、その傾向はますます高まるばかりだと話してくれました。
もちろん、極めて専門的だったり、小規模だったり、全部の分野がそうではないでしょう。
けど、話していて思ったのは、今後さらに多くの分野で「何屋のカテゴリー喪失」は、図らずとも増えていくはずです。
先日、新宮の「IKEA」さんの横にある「CAINES(カインズ)」さんに行きましたが、
現在のなんでもあるホームセンターの域を超え、ペットショップで犬まで売ってました。
ペット屋さんです。そして、こうした「IKEA」さんや「カインズ」さんが、
「リノベーション」を店内で請け負ってたりします。工務店です。
究極の大型流通の「最終形態」は
どこへ向かっていくんでしょうか?
個人的に、目が離せなくなってきました。
一方で、流通以外でも、現代は「廃れた分野が、結合して復活する」的な例にもいとまがないです。
わが町福岡にも、パルコさんの中には「泊まれる本屋」さんってのがある。
大手門には「泊まれる立ち飲み屋」ってのができた。
本屋さんは、経営が厳しくなってる。
立ち飲み屋さんも古い業態。
けど、泊まれる・・・とつくと、何屋かわからんけど注目を浴びる。
あんだけ、めちゃくちゃある「うどん屋さん」。
その中で、うどん屋と居酒屋というカテゴリーを合わせた
「二◯加屋長介」さんは、もう東京に2店舗出ました。
さあ、みなさん。
既存のカテゴリー概念を捨てる時がきました。
もし、いや多分ですが、
アップルが、自動運転の自動車を発売したら
アップルは、自動車メーカーでしょうか?
Googleが、テレビ作ったら家電メーカーでしょうか?
そして、我々、ビジネスマンもです。
僕がいる広告業界は、もっとも「流転」の状況です。
広告代理店だから、これはやれません・・・
なんていう分野は無いと言い切って、オンステージしておかないと、
クライアントさんのやりたいこととか、
自分が面白いことはやれない時代に、完全になってきてるなと思います。
テレビ局の方や、新聞社の方も、
もう媒体の壁とか無くして、一気通貫で戦略とか事業仕掛けるように
なるんだと(なりますよね?笑)思うのです。
「いや、我々、紙(新聞)では、そこまでやれません!」
とか言われちゃうんかな?笑
あなたの事業や製品が、
いまいち停滞しているのならば、
組み合わせとか、カテゴリーをぐちゃぐちゃにしてみるとか
そういう視点が必要だ!
と、昔から言ってるかもしれませんが、
いよいよ、その時代が来ました!
そして、そうしないと生き残りにくい時代が、
ソッコー来てしまいました。
カテゴリーをグチャグチャにしましょう。
それは、多分、昔の人が便宜上分けて来ただけのものかもしれません。
さあ、何屋さんかを究めるか?
何屋さんか、わからないヒトになるか?