2007年01月30日

正しく凄い会社。


fujiya.jpg 
   
  
閉まっとります。
 
 
 
ママの味は、賞味期限切れかと。
 
 
 
近頃・・・というか、ここ数年、こういうのが多い。
賞味期限をごまかす。
不正改造は販売店が悪いといって責任をかわす。
 
こういうニュースが流れるたびに、
子供や、学生とかに見せたくないと思う。
 
だって、全部、大人のずる だから。
 
 
自分も仕事してて思う。
 
 
自らに、完璧な言い訳と逃げ道を用意して、
立場の弱い取引先に、無茶を聞かせようとする方針を
会社ぐるみでやろうとする人々が、
実際にいる。
 
それで、人が死んだりしないけど、
かなりの人が、信用 という面で死んでいる。
不本意ながらに、信用を失っている。
 
自分も、自分の中で「仕事面」では故人の人が、数名いる。
笑えない。
 
 
 
こういう、正しくないことが、たまに横行するから、
ちゃんと仕事をしていこうとすると、ぐちゃぐちゃに疲れる。
 
 
 
けど、今日は、そういうのを、

すっっっっっっっっっっっっっきりさせてくれる会社に行ってきた。

 
 
kin.jpg

 
 


風光明媚。
青い空と緑。
ここは、大分県臼杵市。
 
仕事で行ったのは、

 
 
kinmon.jpg

 
 

フンドーキン醤油 さんである。

 
 

創業145年。



 
 

145年間、味噌と醤油を作り続けてきた会社。
今では、麺つゆやドレッシングなど、
数多くの商品があるが、やはり基幹商品は、味噌と醤油だ。
 
 
初めて訪問する同行したスタッフが、
 
「あ〜・・・赴任してきた気分だ」

   
といみじくも言った。
本社社屋は、昔、この街にあった小学校を「移築」したものである。
木造だ。もう、この佇まいに足を踏み入れるだけで、
心がほだされる気分になる。
 
 
 
そして、打ち合わせ。
打ち合わせ開始は、10:30だったのだが、

 
フンドーキンさんに打ち合わせに行くと、
 
お茶と・・
 
 
misosoup.jpg

 
 

味噌汁が出る!


(スタッフがいらっしゃる場合に限る)


たまらん。


裏に、味噌工場があるこの場所で飲む味噌汁は、
この世で一番新鮮で旨い気がする。

これは、
九州電力さんの本社で、携帯を充電させてもらうと
電気が新鮮に感じるのと同じだ。




今回は、仕事というよりお勉強。

フンドーキンは、ステンレスではなく、
今の時代に、わざわざ「木樽」を組み、
そこで醤油を造る方法である
「木樽醤油」にこだわっている。

四季の移り変わりをじっくり伝え
自然の木にいる微生物達が、何年もかけて作り出す
人知を超えた作用・・・

そういう話を聞いて、実際に醤油工場の「木樽」エリアを見せてもらった。


tarugun.jpg



荘厳だ。

思わず、口をへの字にして、仁王立ちして見上げてしまう迫力がある。
この中で、普段なにげに使いまくっている「醤油」が作られている。



そして、ここフンドーキンには、

世界最大の木樽



があるのである。


3年前、同社当時の副会長さんが提唱し、
高さ9メートル×直径9メートルという、
超巨大な木樽を作り、そのスケールでしかできないであろう
醤油作りを目指し、実行されたプロジェクトだという。

これが、その木樽。
左下が人間だ。

bigtaru.jpg




なぜ、こんなことを・・・。


その副会長さんは、ずっと言われていたと。

ファーストフード全盛の現代。
50年後。
いや、100年後。

日本人古来の味覚である
「うまみ」や「こく」を感じ取れる日本人が、
完全にいなくなってしまうのではないか。

 
 
そういう危機感のもとに、
商売ではなく、醸造調味料を作るものの使命として取り組まれたと。

そして、そういう「こく」や「うまみ」は、
天然木の木樽からしか生まれてこないと。





それから、3年。
この春、過去人類が作ったことの無い大きさの木樽から
過去人類が味わったことの無い醤油が完成するという。

すごい。


しかし、その樽を仕込まれた、副会長さんは、

すでに、他界されている。



なんという信念の営みか。




この工場を案内してくださった
堺工場長さんも、ものづくりの権化のような方で感激した。
9メートルもの木樽は、神業を持った職人が
何ヶ月もかけて作り上げたものだと。
すべての行程に、魂が宿っていると。



魂。

おまえは、仕事に魂をこめているか?

ちゃんと正直にやり続けられるか?

時に、損得を抜いて、使命を全う出来るか?


38度の熱も、いつのまにか忘れるような一日。
心を少しでもリセットし、今、自分は順調だと自分にいいながら
フンドーキンさんの工場を後にしようとしたその時、
この看板があった。


kaizen.jpg


登っている山の頂は、まだ見えない。

がんばろう。
 
 
 
 
 


cromagnon69 at 02:16│Comments(0)TrackBack(0)お仕事の記憶 

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