2008年05月31日

圧倒されました。最後のマンガ展。


 
 
 
東京出張。
 
午前中の会議と午後のアポが終了し時計を見ると12:50過ぎ。
飛行機は「大事をとって」15:20をとっている。
今、国内線予約センターに電話すれば、
14:10発福岡行とかに乗れるかも・・・・
 
と、0.000001秒脳裏をよぎったが、
速攻、上野へいった。
 
そう、見たかったのは、これ。
 















西郷どん(上野は着物姿) 
 
saigou.jpg
 
 
 

嘘。


 








 
本当は、これです。
 
 
 
ticketmanga.jpg
 
上野の森美術館で開催中の

「井上雄彦 最後のマンガ展」
Inoue Takehiko : The LAST Manga Exibition


bigkanban.jpg




1998年から「週刊モーニング」で連載が始まった、
剣豪「宮本武蔵」を主人公に描いた作品「バガボンド」。

それが、空間マンガ という形で美術館で開催されるということで、
NHKや朝日新聞の文化面でも取り上げていました。

なにを隠そう、
仕事の合間に、この作品のセリフを噛み締めたりする位
大ファンの僕。
そして、広告屋として「空間マンガ」って何?
という好奇心に負けて、何の迷いも無く、足を運んだのでした。
 
そう。
作者は、あの「スラムダンク」の人ですね。
 
 
kaijyou.jpg
 
 
あなたは「バガボンド」好きですか?
 
好きならば。
好きならば、
ぜひ行ってください。
 
いや、ふつう〜って言う人も、
知らないっていう人も、行ってみてください。
 
 
 
そこには、
バガボンドっていう作品が・・・
とか、
空間マンガっていう手法が・・・
とか、
そんなどうでもいい言葉の評価とかを
1億光年くらい飛び越した、
壮絶かつ深遠なる世界が
展開されています。
 
息を飲む巨大な絵。
緻密なる線の表現。
そして、言葉の威力。
 
全体が壮大なストーリーになっており、
140点もの書き下ろされた
全コマは、正に一つ一つが
日本文化になりうるすばらしいものです。
小さなコマから
巨大な壁画のごときコマまで
すべては、大作絵画そのものです。

圧倒され続けると思います。
 
 
 
作者が、伝えたいこと。
この作品を通じて伝えたいこと。

そして、
これを、
”最後のマンガ展”という題名にしたこと。
 
noren.jpg
 

あなたが、最後に帰る場所は、どこですか?


 
 
行けば、そのすべてに納得できます。 
 
 
作品に圧倒され、
物語に共感し、
メッセージに涙する。
 
 
そんな展示会です。
 
 
平日の14:00ごろでも、
そこそこ混んでいましたが、
ストレス無く見られました。
飛行機の時間もあり、急ぎ目にみましたが、
それでも55分かかりました。 

 
 
 
もう、井上雄彦さんは、
ちょっと違う次元に入ってるなぁ〜。
 
 
すごい。
 
 
 
 
 


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cromagnon69 at 22:01│Comments(2)TrackBack(0)

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この記事へのコメント

1. Posted by matsubara   2008年06月02日 12:00

確かに井上氏はスラムダンクの後半(山王戦)ぐらいから、ある世界に行っちゃいましたよね?。
※連載休止がやたらと多いのも彼の場合は納得がいくところです。
(富樫氏の場合はただの病気でしょうけれど(笑)。でも富樫氏もかなり好きですけどね)
それを引き継ぎつつのバガボンドの連載開始でしたから、
連載当初から期待しまくってみてた次第です。
また、モーニングってのが良いですよね。昔から質の高いマンガを創出している雑誌だと思います。
※今でも江川達也の「BE FREE」を中一のときに初めて見た衝撃は忘れられません。
バガボンド24巻?(25でしたっけ?いや、26巻でしたっけ?)
で井上氏が巻末に書いてた「やっとこの一言が言えた」みたいなコメントがありましたが、
あれは何だったと思われますか?
2. Posted by クロマニヨン   2008年06月02日 12:51

matubaraさま
いつも、ありがとうございます。
さすが、造詣が深そうですね?
井上氏の最後の一言は、
「ありがとう・・・」
という言葉を、自己と殺りくの
中に生きる武蔵に言わせたこと
ではないでしょうか?
(だんだんマニアック)

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