ソフトバンク
2015年06月03日
比較じゃなくて対決。
ちょこっとですが、話題になってましたね〜。
うちの奥さんが教えてくれた、
東京六大学野球の「早慶戦」ならぬ「慶早戦」のポスター。
「ハンカチ以来パッとしないわね、早稲田さん」
「ビリギャルって言葉がお似合いよ、慶応さん」
チアガールの女の子の「タイプ」まで、双方の大学の
雰囲気出てていい感じだな〜と。
先週の週末2連戦だったみたいですが、
早稲田大学の2連勝で終わったようですね。
こういうのって、同じスポーツリーグの対決相手だからこそ
できる「広告」です。対決が商品だし。
一般競合企業同志は、ここまでやらないですもんね。
けど、欧米だとかなり激しくやってますよね。
広告業界では、有名な「BMW vs Audi」の屋外看板の
ケンカ腰広告の応酬は、何度見てもおもしろいので
ちょっと貼っていいですか??
あるロードサイドに「Audi 」が看板を出しました。
「A4」を発売を機に、「BMW」を挑発します。
「あんたの番だよ。BMWさん」Audi
すると数ヶ月後、BMWが本当に動きました。
数倍あるクソデカイ看板を立てて、
「チェックメイト」
これ、相当でかいっしょ(笑)?
すると、完全にモードに入った?Audiは数ヶ月後・・・
さらに、クソデカイ(笑)広告に、R8が登場。
「あなたの兵士は、王様の敵ではない」
(BMWには、R8のようなスポーツがなかった)
もうこのへんで、看板がデカすぎでしょ?
最初の看板なんやったん?って。
で、これで、勝負あったかと思ったら、
子供かと!!!!笑
「ゲームオーバー」
(当時、Audiは、F−1はやってなかったそうな)
ま、こういうことを、本気でやりあってるのが、
たまんなくおかしいですが、これはある意味、
いろんな意味で、比較広告の要素もありますね。
相手にない「武器」を出し合うという。
比較広告って、なかなか日本ではやらないし、
普通に、テレビ局の「考査」にかけても、
”他社製品の誹謗抽象”
という理由で、謝絶される可能性も高いです。
けど、ちょっと前、これやってましたね。
これは、完璧な比較広告です。
信頼できる調査で「ペプシの方がおいしい」という
データを広告に出すという、わかりやすいやり方です。
しかし、
近年は、ほとんどの製品の性能や機能は均衡し、
「実用価値」より「精神価値」
という言葉がある通り、どの(どっちの)ブランドが
「自分らしいか?」という部分の戦いになっているのは
周知の通りです。
そうなってくると、
「比較広告」とは、性能や機能、つまり
「実用価値」の高さを競う内容が顕在化された広告という流れになりますよね。
けど今は、
同じ髭剃りでも、同じスニーカーでも、
同じ一眼レフでも、同じノートパソコンでも
同じスマホでも、
詳細に機能スペックを比べて買ったりとか
もうほとんどしないっすもん、俺自身。
この「精神価値」を取りに行くのは、
「比較広告」ではなく「対決広告」がアリかと!
そこで、書きたかったのは、
先日から、流れている「ソフトバンク」のCM。
思い切ってます!
好感度CMでトップに躍り出た「au」のCMシリーズ。
「桃太郎」を中心に、浦島太郎と金太郎が
いろいろなシーンを演じます。
で、ソフトバンクは、
ご存知「白戸家」のみなさんシリーズですが、
問題のCMは、これ!
日本昔話の声優だった、市原悦子おばあちゃんが、桃をスルーして鬼ヶ島の鬼に、桃を割られるという、
もう完全にやっちゃってるじゃないですか!
「歴史が変わった」って言ってるし。
このCMは(計算通り?)、ネット上でも賛否両論出てます。
「ソフトバンクのCMが、挑戦的で面白い!」
「ソフトバンクのやり方は、品がない!」
あなたは、どう思われますか?
孫社長は、おそらく新CMの、特にこうした戦略をやることにも、GO!を出されてると思うのですが、賛否両論出るとか、批判される恐れがあるなんて、百も、いや億も承知でやってますよ。
どうせ完全勝利できる世界ではない。
だったら、日本最大の通信会社になろうとしている会社のくせに、こういう、挑発的なことをCMで出したりする「ソフトバンク」の姿勢が好きやなぁ〜って思ってほしいと。
そういう「いつもレジスタンス」な人にファンでいてください!ってメッセージかと。
逆に、もう片鱗もCMに出てこない「docomo」さんは、相手にしてないよぉ〜
って言ってるのか?とも深読みしてしまいます。笑
これをやれる会社のキャラも大切ですよね。docomoさんは、やれないだろうな〜。
僕の友人がいつもいう。
51:49で勝てばいい。そのためには、先鋭化して熱狂的ファンを作らねばだめだと。
もっと先鋭化してやろうと、強く思っている今日この頃でした!笑