ブランド

2012年02月19日

600年前から不変のブランド戦略。   


先日、福岡で90年あまり続く和菓子の老舗企業
「鈴懸(すずかけ)」の中岡社長とお会いし、
色々お話させてもらう機会があったのですが、
それ以降、

「老舗企業のブランドについて」

というテーマに、すごく興味を持ち、
色々調べたり、本読んだりしているのですが、
先ほど、この本を読み終えました。


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世阿弥に学ぶ 100年ブランドの本質
著者:片平 秀貴
販売元:ソフトバンククリエイティブ
(2009-06-23)



日本の伝統芸能である「能」。
その大家といえば、

「観阿弥」「世阿弥」と歴史で習いましたよね。
その息子の「世阿弥」さんが、約600年も前に、

「このままでは、能というモノの存続が危うくなる!」

という危機感から書いたと思われる
「風姿花伝」「花鏡」
という2つの著書に衝撃を受けた著者が、

現在言われているブランディングの極意は
この時すでに、確立されていた!


という驚きとともに綴られている本です。


確かに凄い!

イノベーションだとか、
セグメンテーションだとか、
ターゲッティングだとか、
600年前の本には、もちろん出てきません。

けど、それらの言葉に
置き換えようと思えば全部おきかえられる・・・

つまり、同じことが600年前から伝えられているんだ!
ということが分かります。



例えば!

長く続くブランドは、
コアでマニアックなようだけど、
実は「ブランド初心者」から、
「ブランドのファン」へと育てていく戦略を
ちゃんと、とっている。

という話。

みな、そうですよね。
本書の中でも、自動二輪大不況の時代に、
唯一毎年販売台数を延ばす「ハーレーダビッドソン」社が
例にあげられています。

ハーレーは、乗っている人だけではなく、
その家族もろともで参加できるような、
大ハーレーイベントを、年中開催している。

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こうして、物心をついた子供は、いつのまにか
バイクは、ハーレーだね!になってたりする。

とか、

和菓子のスーパー老舗「虎屋」(羊羹ね)が、
六本木のミッドタウン出店の際に、
入社3年目の女性社員をプロジェクトリーダーにして、
新しいファン層を開拓した。

などが引き合いに出されています。


では、600年前世阿弥さんは、
能の舞台について、なんと言ってるかというと、

観客には、
「目利き(めきき)」と「目利かず」がいる。
演じ手は、
「上手」と「下手」がある。


観客と演じ手の組み合わせで、
その日の舞台の結果は色々かわる。
もちろん、「上手」の演じ手と「目利き」ばかりの観客!
というのが最高だ。

しかし、真の「上手」は「目利き」の観客を納得させながら
「目利かず」の観客も、楽しませることが出来なければ
ならない!

と。なぜなら、

「目利かず」の方が、興味を持ち、何度も足を運んでくれるうちに
「目利かず」→「目利き」になっていく。

この連鎖が、ブランドの継続をなして行くと。

この場合「目利かず」を、「子供」や「若者」に
置き換えると、そのまんま当てはまりますよね。



さらには、

珍しきばかりをすれば、
また珍しからず。
古きに新しきを交ふれば、
古きもまた、新しきも、
ともに珍しきなり。
これ、まことの花なるべし。
(花鏡)



奇抜なことばっかやってても今イチだと。
古いものに、少し新しいものを加えたりすると
本当の驚きが生まれる。
これこそ、花=感動 だと。


600年も前から、
古きに、新しきを加えてみなはれ!


って、世阿弥先輩がおっしゃってます。


虎屋のミッドタウン店、見てください!

正にそれじゃないですか!!!

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それは、今回お会いした「鈴懸」さんでも
全然変わらないですよ!!


僕らは、広告会社にいて、いつも

「最新のブランド戦略」

って奴を、勉強したり実践しようとしたりします。
けど、それはソーシャルメディアを使ったりなどの
テクニック的な要素のことばかりを
言ってるのかもしれませんね。

もっと「ド本質」を
がっちり整理し直す
必要があるんじゃないかと!

(あ、僕がですよ:笑)




僕のブログでは、ほんの一部しか紹介できませんが、
他にも、

「秘すれば、花なり」という言葉は
ディズニーランドの手法につながるとか、

古典と現代を比べ、
ブランドというものの真実だけ
・・・を胸に刻むのには、すごくシンプルで
気持ちがいい本でした。

やっぱし昔の極めた人は、
すでに全部分かってた
感じがしますね。


最後に、
その虎屋第17代当主黒川氏の言葉を。


「伝統は革新の連続である」


480年続いている企業がこう言われているのです。
この未曾有の時代と言われる今、

福岡の我々も、
守りに入ったら負けですばい。





cromagnon69 at 21:54|PermalinkComments(2)TrackBack(0)

2009年04月20日

僕がイタリアに行きたい理由。


今日、2009年4月20日。


桑田佳祐の「音楽寅さん」復活・・・!
だけではなく。。。

ボクは、

40歳になった。
 


receife














フランス「レシーフ社」製の
重厚なボールペンをプレゼントにもらった。
メッセージ付き。

送り主は、SATOSHIと、TATSUYAと、KAME。

ありがとう。。
 
100ページを越える企画書提出の合間に
CONRANの紙袋を受け取ったときは
不覚にもちょいと、感激。

幸せじゃん、オレ・・・と。

40歳は、不惑の歳。
こうして気にかけてくれる後輩がいるだけでも
幸せだし、成し遂げられる可能性がたくさんある
仕事があることが幸せだ。

辛い時代。

辛いと、幸いは、線一本しか違わない。

だから、ギリギリを楽しみながら一緒に成長しよう!


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で、今回は・・・ 
友人AT氏のすすめで読んだ本が
非常におもしろかった。
 
イタリア式ブランドビジネスの育て方




イタリア式ブランドビジネスの育て方

著者:小林 元
販売元:日経BP社



日本には、なぜラグジュアリーブランドが
育たないのか?・・・を考えようと。

まずは参考に色々調べてみる。


世界屈指のブランドコンサルティングファーム
”インターブランド社”が、今年も 

ベスト・グローバルブランド2008

を発表している。
これは、あらゆる分野のブランド価値を一気に
ランキングする
という、非常に米国的な手法で
広告関係者でなくとも、見てておもしろいはず。

詳細見てみると・・・

第1位に君臨するは、コカコーラ
第2位:IBM
第3位:マイクロソフト
第4位:GE

と米国企業が独占。
さすが、世界最強資本主義国家です。

 
日本はどうよ? 


第6位:トヨタ自動車(自動車カテゴリー)
第20位:ホンダ技研(自動車カテゴリー)
第25位:ソニー(家電カテゴリー)
第36位:キャノン(精密機器カテゴリー)
第40位:ニンテンドー(家電カテゴリー)
第78位:パナソニック(家電カテゴリー)
第90位:レクサス(自動車カテゴリー)


お〜!
7社もランクイン!誇らしいことです。
で、今回の御題:イタリアはどうでしょう。
 
第45位:グッチ(ラグジュアリーカテゴリー)
第91位:プラダ(ラグジュアリーカテゴリー)
第93位:フェラーリ(自動車カテゴリー)
第94位:ジョルジオ・アルマーニ
    (ラグジュアリーカテゴリー)

やぁりぃ!日本がランクイン数が多いので
日本の勝ちぃ!

という問題ではない。


注目すべきは、そのカテゴリー。

イタリアでランクインしている3社が
「ラグジュアリー」カテゴリーだ。
2年前までは、「ブルガリ」もランクインしていた。
「フェラーリ」だって半分そうだ。

ラグジュアリーは、直訳で「贅沢」。

すごいですよね。
贅沢品屋のトップブランドがいくつも。



この本の中に、イタリア人の考え方を示す
一文があった。

イタリア人は、
人は美しく豊かに生きるために
存在している・・・
という固い信念を持っている

 

日本人は、「豊かな」という表現はよく出るけど、
まだまだ「美しく」という言葉は、普通言えない。

けど、この「美しく」へのこだわりが「差」になってると。


戦後、日本では
ビジネスと「文化」や「美」は対局なもの
として捉えていて、
決して相容れないと思ってきた。
だから「ラグジュアリー」まで突き抜けて行く
ものが出てこなかった。


僕のアルファロメオはワゴンなのに、
後ろのハッチを開けるための「ノブ」がない。
鍵をあけたら、少し隙間があくので、
そこに指を入れて、あけるしかない。
非常に指も痛い。

これはなぜかと読んでみたら、

アルファのデザインチームが
「(ノブを)つけたら、邪魔でかっこわるい」
と思ったからつけなかった・・・



日本車なら、設計ミスだといわれそうです。

けど、ポイントはそういうことでは?

機能として必要な「用」
理屈じゃない「美」

この両方をつきつめ、時に大胆に切り捨てる。
そういうイタリアの製品文化があるから、
ラグジュアリーブランドが、たくさん育っている
・・・という理論は非常に納得した。


ま、他にも、もの作りの仕組みの話や
ルネッサンスからの歴史の話など、
深くて、なるほどなことがたくさんの本だった。


あ〜。
こりゃ、そろそろイタリアに行かねば。
マジ、これだけ興味あるのに、
まだ一度も言った事がない!


イタリア・ミラノ・ドゥオーモ  
duomo 













写真は、好きな写真がたくさんあるPHOTO-VISIBLE.COM さんから拝借。かっちょいい・・・。

もう、スゴい!

 


対して、わが故郷、大牟田駅。
saikyo














ま、いいんだけど。
ま、最強だと。

大牟田最強は松原だと。

・・・同じ公共の建物であり、人間の所業。
 
 

 
自分の仕事にも「用」だけでなく、
「美」がある人にならねば。

そしたら、40歳を祝ってくれた彼らの期待に
もっと添えられるような、ビジネスマンになるはずだ。

 
 


独走1位。突っ走ってます!感謝です!
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2009年03月31日

ブログを引っ越しました。

ブログを引っ越しました。



↓相変わらずやってます。
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お疲れさまです。
今日ブログを引っ越しました。

今から約3年前。
「AI VISION PRESS」のホームページで
オフィシャルブログとして開始させてもらいました。

今では皆やっている、
ブログというものをいち早く知る、いい機会をいただけたことに
感謝しつつ、新しい場所で、またうにょうにょやっていこうかなと。
 
 

近頃、すっかり感銘を受けまくりで
完全に話すことも影響を受けている理論があります。

これ。



五感刺激のブランド戦略








五感刺激のブランド戦略

著者:マーチン・リンストローム


五感・・・・つまり、
視覚、聴覚、嗅覚、味覚、皮膚感覚。

今までのブランドが、
テレビCM=視覚と聴覚の二感にばかり
訴えかけていたけれで、これからは
この五感の、いくつにまでブランドとして接触させ、
アピールできるか?が主流になるというもの。
 
中でも、スーパーアグリーだったのは、
「嗅覚」の話。
いわゆる「ニオイ」は、言葉で説明するのが最も
難しい感覚刺激だけれど、人間は無意識に何千ものニオイを
無意識に嗅ぎ分けている。

そして、ニオイこそが「地雷」と表現できるほどの
感情への波及力を持っている・・・と。
 
あなたも、昔の彼氏/彼女の「ニオイ」は
今すぐは思い出せないし、言葉でも表現できないけど
もし、それを嗅いだとしたら、
一気にタイムスリップしてしまうだろうと。
    
さらにいえば、子供の時のあなたの家のニオイに
出会ってもしかり。

僕は、よく車に酔っていたけど、その時に父親の
トヨタスターレットにおかれていた、オートサルーン近新で
購入したであろう、安い芳香剤のニオイ
と同じニオイをつい先日、あるカーショップで嗅いだとき
一気に32年くらい時がもどって、憂鬱な山道まで
思い出して、店内で車酔いした。

まさに、これをブランディングに使えと。
そして、だんだんとその威力のすごさに気づいた企業は
増加していると。。。。
 
驚いたのは、某高級外国車の
あの、たまらない新車のニオイ・・・
「う〜ん、やっぱし新車はいいね〜」っていいたくなる
あの、新しい革のニオイ=新車のニオイは、

実は車メーカーが研究しまくって
調合した、
新車のニオイという芳香剤だった!

という話!
おそるべし・・・。
こういう逸話がたくさんのってて、これだけでもおもろかった。


で、この著者「マーチン=リンストローム」さんは、
徐々に感覚研究が高じて、
先日「ニューロマーケティング」
分野の本を出されていました。
 

買い物する脳—驚くべきニューロマーケティングの世界








買い物する脳—驚くべきニューロマーケティングの世界

著者:マーティン・リンストローム
販売元:早川書房
発売日:2008-11-21

もう脳波の動きで人の「ブランド」に対する心の
動きを読み取ろうとする試み・・・


ブランドにしたい。
ブランディングしたい。
よく聴きます。

そして、それを達成するには
五感だ、ニオイだとかいっても、
最も大切なのは、

一貫性ですよね。

しかも、ず〜っと我慢強く同じ魅力を
キープし続ける。長い間。

人間も、同じですね。

あなたも、絶対毎日同じ香水をつけるべきです。
毎日違う香水を使い分けるのは「イメージの分散」
につながります(笑)


僕もそうしてます。笑



ライブドアブログの
「すごいよ。あんた。」

これからも、よろしくです!

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