博多
2015年12月24日
『ご飯どこ行く?』と年中言ってるあなたへ。
クリスマスイブすね(^^)。
だからなんなん?っすよね?笑
慌ただしい一年が、気がつくと終わろうとしているので、ちゃんと年末気分味あわねばと、我がチームで忘年会をやった。
@炉端 百式
まぁ、鉄板で楽しいメンバーなんで、二軒目まで、アンストッパブルデンゼルワシントンな雰囲気でしたが、皆さんは忘年会はともかく、どんな店にご飯行ったり、飲みに行ったりされてますか?
『どこ行こうか?』
これ、年中言ってる。
せっかくの機会と思うと、色々な要素を考慮して…と思うのだが、仕事に忙殺されゆっくり選べない。
普段、あそこに行こう!とか、こんな店できてるんだ!と思いながらも、いざその時には、メモも記憶もモヤモヤで、いつもの安心なお店に行く…というパターン。
同じ店に、ちょくちょく顔を出すというのは、凄く素敵なことなんで、全然いいんだけど、変革を恐れないオトナの我々は(笑)、常に開拓もしたいのである。
そんな時、この本を手に入れた。
その名も
『福岡の隠れ家 穴場』
あの、福岡グルメ界隈の、池上彰と言われる(言われてねぇ?笑)、弓削さんが独自に編集した本!
え?弓削さんって『ソワニエ』の?
そう、弓削さんは、福岡のストイックで、毎回特集がイカしてるグルメ本『ソワニエ』の編集長さんである。その弓削さんが、今回『ソワニエ』とは関係なく、弓削さん自身が、今、オススメな店だけを編集している。
そう、弓削さんが勝手に好きな店を、
勝手にまとめた体の本だ!
中身は、当然ハズレなし。
弓削さんに聞いて、結局行けてなくて、どこだったかモヤっとしたお店が、ちょんと載ってて、
即、付箋を貼る!
という行為が、豊かな気持ちになれる一冊。
ちょっと、ネタバレですが、BARとかも数ページ入れてあるのは、弓削さんの『手の内』を見ているようで楽しかったです。
僕も、絞ったターゲットへのフリーペーパーを、4年も編集しているので、少しわかるのは、こういうマスコミとSNSから、吐くほど情報が入ってくるな時代になり、逆に求められてきているのは、凄く偏った価値観で、絞った価値観とターゲットへ向けて発信される、本質的な情報です。
何を言うか?ではなくて、
誰が言うか?です。
弓削さん(=ソワニエ編集長)という、個のたった個人が、その人の価値観で発信する情報は、きっと、直接弓削さんを知らない人にも、店頭で立ち読みするだけで伝わると思うのです。
逆に、この本は、『飯なんて、どこで食っても同じ』とかいう人には無用だし、弓削さんも相手にしてないでしょう。
ま、そんな難しい話はともかく、福岡で『どこのお店に行く?』と、年中言ってるあなたにオススメします(^^)。
そして「隠れ家」で、沢山ヒトとばったり会って、全然隠れ家じゃないやん!とかいいながら、お酒を沢山飲みましょう!
メリー・クリスマス!
メリー・クリスマス!
2011年05月02日
名前は覚えられないけど凄いブランド。
GW前半。
我が愛しの故郷。
マイスイート”ゴッサム”シティ
大牟田に帰郷した。
その帰郷では、親戚中が我が実家の広大な庭園(ただの庭)に
集結する大バーベキュー大会が催されたのだが、
ここに、福岡から帰省する自分としては、
”パンチの効いた”土産
を持参せねばならない。
という脅迫観念が働いた。
そこで、買いに行ったのがこれだ。
ガトーフェスタ・ハラダ社製
”グーテ デ ロア”
誰かの目を忍ぶように、開店前の博多阪急の地下に
30分程行列。
そして、10時の開店後、
大人の行動を!とは思いながらも、
大量の人がなだれ込む!
沢山のお店のお姉さんたちが、
これ以上笑えねぇ!位の笑顔で
「いらっしゃいませ〜!」
と出迎えるが、並び客の99%は、
堂島ロールと
グーテ・デ・ロア
に猛進していく。
「私は大人だから、無茶に急いだりはしない」
という、ギリギリの理性が、
早歩き。
という、霊長の中で、おそらく人間しか醸し出せない
であろう、こっけいな歩行方法を、全員がとっていたが、
その理性が、ついに決壊する光景を、皆が目にした。
1Fに並んでいた客どもが、
エスカレーターを2段降りして
おしよせて来ていたのだ!
チィィッ!
貴様ら、
そういう戦略かぁぁぁ!
と思い、全力疾走はしないが、少し走る・・・
みたいな、百貨店の中でしかやらない
わけがわからない急ぎ方で、店の前へ。
しかし・・
ガトーフェスタ・ハラダの職員は、
慣れていた。
押し寄せてくる群衆を、
我が店の、整列ラインに鮮やかに流し込んで行く。
おいらも流し込まれたが、
すでに、L字行列の曲がった先だった。
待つこと、40分。
ついに、買うことができたのであるが、
その間、僕はずっと考えていた。
なぜ、売れるのか?
どのくらい、売り上げているのか?
人気の秘密は何なのか?
だいたいね、名前ですよ。
「GOUTER de ROI」
ゴウターデロイ?
いや、グーテ デ ロア=「王様のおやつ」の意味。
まぁじで、
なんて読むのか・・・・
いっちょん覚えきらんバイ!
(ちっとも覚えられない)
ですよね:笑。
マーケティング・ブランディングにおける鉄則その1
「覚えやすく、ゴロがいいネーミングのこと!」
もはや、
全く関係なし。
そして、自問してみる。
なぜ、大の男40代が、70分という人生の時間を費やしてまで
買い求めようと思うのか?
答えはこれだ。
このお菓子を
”手に入れし者”として、
なんか偉い気がする。
もはや、これだ。
もう、ここにはマーケティング調査で出てくる、
様々な理由は全く出てこない。
マーケティング・ブランディングにおける鉄則その2
「共感し、人に話したくなる物語がある!」
確かに、ガトーフェスタハラダさんには、
群馬に根をはり、50年もパンを研究して・・・という、
立派な「ストーリー」があるのだが、
そんな、物語なんざぁ、
ここまで「理性ギリギリに早歩き」で
ならびにきた、おばちゃん達は気にしていない。
そして、2枚入13袋(26枚)入で、945円を
平気で8袋とか買って、ガンガンC万(古!)札を
切りまくるのだ。
ストーリーに関して
強いて言えば、
今、僕が書いている
「買うのが大変なんだぜ!」ストーリー
これが、今のこのお菓子を
スーパーブランド化させているストーリーではないか?
確かに、最初は誰も知らない。
しかし、50年間も研究していきついた、
フランスパンの究極奥義は、非常においしく人気が出た。
群馬から東京の、熱狂的なファンが、
いつもいつも買っていたであろう流れの中で、
テレビや雑誌に加え、
インターネットが出現する。
これにより、九州の人も
高崎のスズラン百貨店にある、ラスクが
壮絶においしくて、人気があることを有名無名の人々の
リアルなブログなんかで知り始める・・・。
通販は始まっているが、
この世で、12店舗の直営店と、
たま〜に開催される特別販売の場でしか買えない
このラスクは、希少性とともに一度は食べたいという
期待をあおって行く。
そして、博多阪急に出店された。
だいたい、群馬のお菓子だ。
福岡のものじゃないものを
お土産として買って行こうと
必死で並ぶという不条理。
これを肯定する力があると考えると
相当凄い。
今回、大牟田に持ち帰り、
アラセブン(70代ね)の母親に、
「買うの大変なんだぜ!ストーリー」
を交えて、少しドヤ顔で、このお菓子を渡す。
「あら〜、そんなに手に入らんとたいね〜。
ん〜、これは、おいしかぁ〜」
と、感慨深げである。
これが、
お土産効果の、究極だと実感した。
もらう方も、渡した方も幸せを実感できるもの。
おそらく、
我が両親は一生、
「グーテ デ ロア」という名前を
覚えることはないと思うが、
もはや関係ない。
超越したブランドは、
いろんなプラスのスパイラルで
さらに強くなって行くのだと思った。
もっと、いろんなことが
頭に渦巻いたけど、
書くと当たり前のことになっちゃいました。
この試行錯誤を、
自分の仕事に活かすためには
どこを切り取ればいいのか・・・・
まあいいか。
GWの残り楽しんでくださ〜い!
2011年03月01日
2010年11月06日
遠方から客。一緒にランチ。さあどこ?
例えば、東京からお客さん、来福。
11時からの打ち合わせを、
お機嫌に終わらせる事ができたあなたは、
「じゃ、流れで昼飯行きましょうよ!」
と誘うのは、お仕事上、チャンスが大きい
お客様であれば、定石中の定石だ。
こんな、チャンスは、なかなかない。
「福岡は、よくいらっしゃるんですか?」
「いや〜、ハカタは、なかなか来るチャンスなくて」
福岡を、ハカタと言い換えている。
なおさら、チャンスである。
そしてあなたは、
Google mapの何万倍もの詳細で
店舗の内外から、そこの雰囲気、料理の味まで
再現できる
脳内マップ
の中をさまよいまくる。
天神に会社がある、我々の答えの一つはこれ。
”よし田の鯛茶”
ここは、相手が
「死んでも鯛だけは喰わねぇ」
という人でなければ、
絶対に間違いない。
ここで、
ビジネスご一緒ランチで使う店の
欲しい条件とはなんだろう?
1.まず、旨い。
2.料理に、ストーリーがある(地元がらみなら、尚よし)。
3.食べ方に、ギミックやうんちくがはさめる。
4.とはいえ、店の雰囲気やサービスも快適・安心。
5.そして・・・・安い(こういう時代ですので)
よし田の場合
1.文句無く、旨い。
2.鯛茶の発祥だ。俳優さんも沢山つれてきた・・・等
3.途中まで刺身をおかずに食べて、
途中から茶漬けにすると、1回で2度幸せ・・・
4.夜は割烹だし、座敷や個室も完備。
おばちゃんも超ベテラン。
5.1050円。
なるほど。
さすが、王者”よし田”死角無し。
しかし・・・
今日の本題として、
オレ的に、この条件にかなり近い店を紹介したい。
その店は、ここ。
”元祖 博多めんたい重”
前回、「千曲屋」さんの話しとか、
めんたいこネタが多いけど、今回紹介はここ。
そう。
辛子明太子の料理を
店で食わせる
を真剣に取り組んでる店だ。
福岡/博多と言えば?
で、県外の人の80〜90%は
ラーメンと辛子明太子と答える。
だから、
辛子明太子は、お土産商品としてもメジャーだ。
もちろん、家でもよく食べる。
けど、辛子明太子を
「メインの名物料理」として食わす所が
今まで無かったと思うのです。
ここは、それをやっている。
この店のメインは、
屋号と同じ
”元祖 博多めんたい重”。
それが、これ。
かつては、博多の料理人の「まかない飯」だったと。
それを、研究し復刻したと。
手間ひまかけてじっくり漬け込んだ昆布巻き明太子を、
海苔をひいたほかほかごはんの上に乗せ、
旨み成分たっぷりの「特製かけだれ」をかけて食べる
(同店HPより)
いやいや、確かに旨かった!!
今回食ったのは、めんたい重に、てんぷらが付いたセット。
ここは、博多の郷土料理がメインの店。
料理もしっかりしてて、天ぷらもメインでいけました。
サクサク。あ〜。腹減った。
前述した5つの条件!
1.まず、旨い。
2.料理に、ストーリーがある(地元がらみなら、尚よし)。
3.食べ方に、ギミックやうんちくがはさめる。
4.とはいえ、店の雰囲気やサービスも快適・安心。
5.そして・・・・安い(こういう時代ですので)
1.旨い!
2.博多料理人の幻のまかない飯の復活なんです・・・とか
明太子料理を食べさせる店・・・とか。
3.明太子と、それに巻いてある昆布と、
海苔と、そして白飯を、タレとどうからめるか・・とか
4.個室、掘りごたつ、カウンター&照明暗めと、
ステキです。席数も多い。
5.めんたい重+てんぷらで、1450円。腹いっぱい。
で、一回には、なんとお土産屋も!
この「めんたい重」が食べられる、
今までなかった、
めんたいの「1ハラ」包装!秘伝タレ付き!
しかも、
「食べて、会員にならないと配達してもらえない!」
という少量生産だと。
う〜ん、
そういうのも、お客さんには話すネタ満載。
一度は、試す価値ありのお店です。
夜も、行ってみなきゃ!!!
”元祖 博多めんたい重”(以下、HPのコピペ)
【住 所】 〒810-0002 福岡県福岡市中央区西中洲6-15
【電 話】 092-725-7220
【営業時間】10:00〜24:00 ラストオーダー23:00
(フード・ドリンク共に)
【席 数】 60席