東日本大震災
2012年03月11日
3.11
東日本大震災から、一年経ってしまった。
昨年のあの日、あの瞬間。
翌日に迫った、
九州新幹線全線開通を前に、会社では、
関係者は慌ただしかったのを覚えている。
会社の天井から、
地上波5系列が放送されている、
5台のテレビ全部が、あの、おぞましいまでの勢いで
東北を飲み込んでいくのが、映し出されていた。
それを、会社の皆で、みていた。
今日、テレビでは、
被災地の方々の、
つらい話。
苦労話。
感動話。
悲惨な状況。
見えぬ未来。
政府や東電の
まずい対応。
・・・などなど、様々な「エピソード」が、
放送されていた・・・ようだ(僕は、見なかった)。
もう、僕には、エピソードは必要ない。
報道されるすべてが、
「あの日を、忘れないため」
で、あるのならば、忘れるはずがないからだ。
去年、3月11日の午前中まで
あのオフィスで、
どんな案件の仕事をしていたかとか、
どんな予定を立てていたのかは、
ほとんど記憶していない。
そのかわり、
震災の後、
気が狂うような、被害の映像と、
気が狂うほどの量の「AC広告」を、
狂った様に見入っていた数日間を過ごした。
それ以降、
自分というか、我々、日本の意識は
変わったと思う。
意識というか、考え方や、やり方や、
人を想う気持ちとかもそうだと想う。
1年が経った。
神田昌典さんが、著書に書いている。
日本は約70年周期で
社会が巡っていると。
2011年の70年前の、1941年は
太平洋戦争勃発である。
その約70年前は、1867年の大政奉還後の
「明治維新」の時代だ。
どちらの時代も「大混乱」だったはずだ。
しかし、幕末には、西郷さんや坂本龍馬など
おなじみの、国を想う「志」の人達が、
日本を新しい時代に導いた。
原爆で、日本が壊滅したあとも、
本田宗一郎さんや、松下幸之助さんらが
日本を復活させるという「志」で、世界企業を興していった。
神田さんの考察には、
うなずくばかりだ。
要は、また「志」の時代というか、
まっとうな考えを、
ちゃんと表明して、
正しいことを、
ちゃんと進めていける社会。
それを、ちゃんと認めようという社会。
そうなってきていると想います。
個人的に、震災後、
本気で、自分で何か始めないと、
何も始まらないし、
何かがおこって
出来なくなったら、
出来ない。
そういう想いで、頑張ったのも事実。
みなさん。
それぞれの想いを胸に、
明日から、
また、
真摯に自分の人生に向き合っていきましょう。
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2011年03月17日
救援隊である友人達が、現場で見たことを。
「自粛」「不謹慎」「今はひとまず」という雰囲気の中、
来週の24日(木)に迫った、
「ヂカギキ vol.08 小森陽一氏」
〜映画「海猿」の原作者に聞く!〜
を開催すべきかどうか悩み、
思いきって市内にある、小森さんのお自宅まで
御相談に行った。(小森さんは南区在住!)
いつも通り、柔らかく真摯な笑顔で
御迎えいただいたのだが、
ひとしきり雑談のあと、
小森さんの顔に神妙な面持ちを感じた瞬間、
こう言われた。
「海猿」「252」「トッキュー!!」「我が名は海師」
それら作品で、とことん取材をさせてもらった、
海上保安庁の潜水士や
「トッキュー」と言われる「特殊救護隊」の精鋭たち、
難破船を引き上げる「サルベージ船」に乗る人たち・・・
彼らは全員、
東日本大震災の現場に行っているんです。
これがどういうことか、わかりますか?
取材当初は、邪魔者扱いされつつも、
真摯な取材の中で、酒を酌み交わす場にまで
呼んでくれ、その後もお付き合いがある方ばかりだと。
そんな、仲良くなってくれた人たちが皆、
「探索・救援」の現場で、「本当に」命を張っていると。
・・・・・・・・この日、予定の倍の
3時間くらい、お話をしていただいた。
その人たちから、
小森さんの携帯にきた、
リアルすぎる言葉の数々を読ませて
いただいた。
レスキュー隊の中にも
当然被災者がいると。
宮城出身で、両親が津波の被害で
行方不明になっているのに、
違う場所で、他人の捜索救護をひたすら
行っている隊員の話。
サルベージ船のチームとして救援に参加し、
海に漂う、多くの変わり果てた御遺体を
ひたすら引き上げていく、現実の精神状態。
大火災や、猛烈に危険な中にも
必ず出動している、覚悟を決める時の
隊員達の心境の話。
被災地の、本当の、本当の、コトの数々。
そういうお話を聞きながら、
僕は、不謹慎を覚悟で、聞く。
「どうして、そこまでできるのか?」
「どういうきっかけで、そうなれるのか?」
「生と死について、どう感じているのか?」
「我が国に36名しかいないという
超精鋭のレスキューチーム「特殊救護隊」の
メンバーの考えや想いや、
その隊長は、どんなリーダーシップで
彼らをまとめているのか?」
いかに人が死ぬかではなく、
いかに、人は生かされ、生きようとするのか?
にこだわって、ひたすら書き続けてきた小森さん。
その執念で集められた、
人とのつながりや知られざる現実は、
絶対に、皆さんに伝えるべきだと思った。
そして、小森さんの話を通して、
一番、我々が感じるべきことは、
「平和で、普通に暮らせてる:福岡」
にいる我々が、今本当に、すべきこと。
ある有名マンガ週刊誌の編集長は、
今回の津波で、親族の多くが行方不明になった。
しかし、彼は、現場に行くのではなく
いつも通り出勤し、
いつも通り「マンガ」を出す作業を黙々とこなす。
なぜなら、それが「自分の今の役割」だからだと。
何度も、聞きながら涙ぐみつつ
決心しました。
「ヂカギキ vol.08」
絶対やります。
偶然、震災前に、こうした「救援・救護・警察」の
プロフェッショナル達を取材しつくした方に
「ヂカギキ」に出てもらうことにしたのは、
こうなった今、
小森さんのお話を皆に伝える機会を作り、
その話を通して、現実をしっかり受け止めて
これからを考える場にすること。
それが、今の僕の役割だと確信しました。
「ヂカギキ」ですが、今日、あと30〜40席ほど、
今から確保できるという確認がとれました。
そして、今予約している方には、
まだ一人もキャンセルされた方がいないという重み。
もし、
もし、24日(木)19:30〜福岡市天神での
お時間が取れるという方。
あと少人数ですが、ぜひ皆さんに来てほしいです!
お申し込みや詳細はこちら。(完全予約登録制です)
または、僕の個人メールをご存じの方はそちらへ!
または、
twitter:@cromagnon1969
facebook:Toshiro Koyanagi
で申請して、DMで、もらってもよかです。
この「ヂカギキ」は「福岡県」の事業です。
なので、義援金箱も会場に設置しますね。
小森さんが、その修羅場にいる
サルベージ船の隊員さんに電話で聞いたそうです。
「我々が、福岡で出来ることはなんですか?」と。
その隊員さんの答え。
それを、是非「ヂカ」に聞きにきてください。
ふるえます。
この90分の時間を、
少しでも前に行こうとする、
小さな力になればと思っています。
少々、入りこんで書いたので、
文章がきつかったら申し訳ありません。