為末大

2011年03月15日

情報。



今日、夜、高島市長(福岡)主宰の集まりがあり、
顔を出した。

予定を10分ほど遅れて入ってきた
高島市長が、初めに話したのは、
やはり今回の震災の話だった。

ただ、これが凄く、リアルに興味深かった。


報道(テレビ)の世界からやってきた
高島市長は、今回のような「有事」について、
福岡の西方沖地震の経験をふまえ、
かなりリアルに状況を見ていると思った。


例えば、今「行政」として最も腐心しているのが

「本当の情報の整理」



今日のお話の中にあった
具体的な話し。


「福岡地区の方にも、強い節電の要請がきている」
という、チェーンメールやtwitterのつぶやきを
目にしませんでしたか?・・・・と。


原発事故と、東京の停電関連のニュースの中で
そうした情報が出ているかもしれないと。
確かに、僕も見た気がする。

ただ、九州電力から、関東に電気を送るにしても、
実際、関東エリアと西日本エリアでは、
電圧が違う。

これを「変電」するにも限界があって、
九州電力、四国電力ほかで出し合うとして、
今回、九州電力が東京電力に送る電気の割当は
15万キロワットのみ。

これは、十分普段の余剰電力で間に合うそうだ。

つまり、節電を強いる要請はない。


確かに、節電はいいことだけど、


そういう「節電すべし」という(不正確な)情報に
敏感になっている人などが、

「正しい情報」通り、通常とおり電気をつかって
営業している店等を見て、強烈に批判したり、
抗議したりして、もめ事になったりしている事実があると。




また、他にも、

「救援物資を集めて送ります!」


という活動の情報が、チェーンメールやtwitterで猛烈に回り、
実際、驚くべき量が一瞬で集まってしまい、
道ばたに山積みになって、早急に受付を停止するしかない
状況となってしまう。

善意の心での活動は素晴らしいけど、
一個人や一企業の備えで、何万人という市民の
行動の受け皿になるのは不可能で、
相当危険な結果にもなりかねないと。


実際、遠くから物資を持ってきたはいいが、
受け付けてもらえず、無断で市役所や区役所の前に
置いて行く人や、ゴミ捨て場に放置されていたものも
あったりしたらしい。



また、他にも、これは福岡に限らず
被災地に「毛布」を送ろうという一般市民の方々の
善意も、被災地用の
「携帯しやすく」「持ち運びもしやすい」ように
作られている専用の毛布に比べると、

一般家庭の毛布は、重く、かさばり、
まとめて送っても、荷解きの手間もかかり
その荷解きの人などの余裕も無い場合が多く
結局邪魔になってしまう場合も多いと。



今、国民の皆は、

何かしてあげたい!

何かしなければ!

という思いで、はち切れそうだと。

その勢いで、行動することも
すばらしいことだけど、

やはり、受け入れ態勢のない所に
扱いが大変な物を大量に送ったり、

「専門知識がなくまた、訓練されていない」
人がいきなり被災地に行っても、
なかなか役に立てなかったりすると。



そうした、

はち切れんばかりの善意を
ただしく誘導して、
100%想いが通じるような環境を整えるのが
行政がやるべき、情報の整理だと。


長くなりましたが、
今日の、高島市長の話には、
リアルに、本当の貢献を考える上で
自分も陥りそうになっていたことに
多々気付かされました。


彼のツイートは
すごく実用的かつ、知らない事ばかりです。
たとえば、義援金は、どう分配されるかなど・・・
ぜひ。




最後に、為末大さんのツイートを。

血の流れが止まれば人は死ぬ。
経済が止まれば国家は死ぬ。
傷口を押さえるのはプロに任せて、
自分は自分の持ち場を守る。
生活を止めない、続ける。
傷口を治せるのは
本人の治癒力しかない。

今こそ国に力を貯めておく。




cromagnon69 at 00:55|PermalinkComments(0)TrackBack(0)
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