記念グラウンド

2015年08月15日

その場所の空気が「記憶装置」だ。


みなさん、お疲れ様です。
お盆休みも事実上終了ですね。
それとともに、夏が去っていく雰囲気も感じた気がしますが
みなさん、どんな毎日でしょうか?

15日の終戦記念日。
僕は、長男と、僕の昔の職場「三井グリーンランド」改め
「グリーンランド」遊園地に行きました。
中2の息子と二人で遊園地を回るという微妙な雰囲気が、なかなかイイもんだと思ったりしました(笑)。

 IMG_6398

まさに、厨房のくせに、身長ほぼ同じ。
さらにいえば、顔の縮尺が90%だ。いや、85%か?
すんません。僕、昭和野郎なんで・・・。


で、今日書きたかったのは、家族紹介ではなく、
帰省という機会に思う、人生の記憶についてです。

今回行った、グリーンランドは、退職して12年。
しかし、その後もちょくちょくこうして子供連れて遊びに来たり、昔の先輩や後輩に会ったりしてたので、そんなに懐かしさ感じないのですが、ある場所ですごく人生の時間の流れを感じることがありました。

今回のお盆帰省。
僕は、先週からの「沖縄出張」「東京出張」「雲仙出張」の3連発で、完全にオーバーカロリー&糖質過多を自覚していました。沖縄では、10キロ程走ったとはいえ、その分は沖縄のうちに食べちゃった気がしていて、このお盆に一発走ろうと、アディダス「REN」を大牟田に持参しました。
で、仕事の残りを、なんやかんや終えて14日の金曜日の夕方、大牟田の実家からRUNをスタート。
今回も、約11キロ程のRUN。普段、車で通り過ぎるだけの懐かしい場所に、ここぞとばかりに行ったのでした。その中でも、特筆すべきは、大牟田唯一の陸上競技場である、

御大典記念グラウンド

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「ごたいてんきねんぐらうんど」
大牟田の人は、普通「記念グランド」と呼んでいますが、本当は「昭和天皇即位」を記念して作られたありがたい陸上競技場で、昭和4年の4月20日開場。僕の誕生日と同じで、開場86年目の老舗です。

で、ランニングしながら不意に「記念グランド」で走ってみたい!と思い立ち、敷地に入ったのでした。

実に、28年ぶり。
当時は、当然「土」のコースだったのですが、今では立派な「全天候型」のコースになっていました。いわゆる「アンツーカ」ですかね^^。で、ダラダラと走りながら、上記の場所で写真を撮ろうと立ち留まった時に、すごく不思議な感覚に襲われました。

28年も経っているので、何が変わってた!懐かしい!とかではありません。

この場所に経った時、不意に、
「自分の頭や感情で制御できないくらいの量の思い出」
が、グルングルン目の裏に、リアルな映像で蘇ったのです。

僕は、中学&高校3年間、陸上部。
この「記念グランド」は、毎回の練習&試合場所でした。

そして、写真を撮った、この場所は、僕がやってた「短距離」の100mのスタート地点であり、第3コーナーでした。そこに、軽い気持ちで28年ぶりに立った時・・・

中学の時、校内のリレーの選手決めで、「しんや」君に負けたこと。
個人種目の代表選手になれなかった僕はリレーにかけていたけど、選考で5番目となった。中学最後の試合で出る種目が無いと思うと、悔しくて激しく脱力したこと。
しかし、マルチに早かった「しんや」君が、3種目の個人種目に
エントリーしてたので、「ほり」先生は、疲れなどを考えて5番目の僕を使うと決めてくれた。
「コヤナギ、リレーはお前で行く。この学校でベスト4に早いという誇りを持って走れ!」と言われ、悔しいけれど自分を保てたのも、このグランドのベンチの場所。

そして、その出たレースで、すごくいい走りができたのも、この第3コーナー。

高校の記録会で、「ちはる」ちゃんがお弁当持ってきてくれたこと(笑)。

練習で足がもつれ、当時の「針のようなスパイク」でふくらはぎ怪我したこと。

3段飛びの練習をしていた先輩のアキレス腱が、目前で「バチーン!」て切れたこと。


などなど、書き出したらあと100行くらいになるような、

本当に頭で制御できないほどの量の思い出

が、ぶあ〜!!!って出てきて、グルグルと目が回ったのでした。



その症状を、落ち着かせながら、思いついた仮説が一つ。

人の記憶が、もちろん「脳」の中に格納されていて、それがあるきっかけで、芋づる式に出てくるというのが定説かもしれないけれど、もしかしたら、
人々の思い出は、
現場である「その場の空気」の中に
格納されているのではないか?


アホか?と(笑)。

けど、今回
「思い出す」より
「脳に押し寄せてきた」感じ
だった。

思い出とか、その時感じた思いは、
目に見えない粒子になって「その場の空気」の中にある
これまた目に見えない記憶装置「エアHD(仮:笑)」に格納される。
普段は、もう完全に忘れてしまっていて、思い出すこともない。
しかし本人がそこに行くと、
その人だけが発する何かとシンクロして
パスワードの役割をして解放し、
人の脳の中に「ドパ〜!」って、データを流し込んで来る。

こういうプロセスがぴったりではないか!
という感覚だったのです。


この世には、こういう機能が備えられているんだなと。
忘れてしまってて、多分、福岡の今の家でぼ〜っと思い出そうとしても、なかなか断片的にしか思い出せないことも、その場所にいくことで、驚くべきディテールまで思い出す!

31年前の中学の筑後大会で僕の前を走っていた走者が、羽犬塚中学で、赤いランバードのスパイクだった!

ような・・・・



あ、わかってます。
脳の中に深く深く刻まれた記憶が蘇るというのは、よくあることです。

けど、今回感じた

自分が忘れたはずの詳細な記憶データを、
脳みそが、その場所の空気から大量にダウンロードしてくるような感覚

を、初めて味わいました。
たぶん、本人しかアクセスできないハードディスクが、
その本人が生きてきた場所、場所の「空気の中」にある
ような気がします。

そして、そこにいくと
不意にその「フォルダ」が開くのだと。


「まあ、行こうと思えば、いつでもいける」とかいって、
ずっとおろそかにしてた、大切な場所とか、誰でもあると思うのです。 
40歳とか過ぎたところで、自分がよくわからなくなったりしてきたら、こういう場所巡って、そこそこの「エアHD」から、ガンガン当時の未熟で、無垢で、悩ましい自分をダウンロードして、今の自分の元を振り返るのもありかもしれませんね。

陸上部では、何にも実績も記録も残せてない自分にとっては、
「まあ、中高は陸上部でした」
という程度のものでしかなくなっていたけど、今回この場所でダウンロードされた記憶データには、忘れかけていた友人の顔とともに、

なぜ才能もないのに、
6年も陸上短距離を続けていたのか?
の理由のフォルダもありました。



あ、もう完全に妄想のようなブログになってしまいました。すみません:笑。

2015年の残り少ない夏。
楽しいことたくさんやって、その記憶をその場所の「エアHD」に格納しまくってください!





cromagnon69 at 23:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0)
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