鴻上尚史

2011年04月18日

”空気”とはなんぞや?




週末は、お休みできましたか?

ども、クロマニヨンです。


今、アジアンビートの若手二人と

「ヂカギキ シーズン2」

の企画や招聘を練ってます。

さすがにひとまわりくらい、この若手たちと歳が違うと(笑)、
彼等の情報の全てが新鮮です。
こういう環境は、幸せだな〜と思ったりします。



で、自分自身も「ヂカギキ」をパワーアップすべく
個人のスキルを上げるよう、常に色々聞いたり、
話したりしてるのですが、

講演会の司会、
特に、不特定多数が集まった会場で
ほぼ初対面の、オーラのある、実績ある人を相手に、
面白い内容を引き出すという、ヂカギキの
ナビゲーションは、案外難しいのです。


その上で、
もっと「上の成功」を治めるには
どうしたらいいんだろう・・・・

と悩んだ末に行き着いたのが、
この言葉でした。


”空気”


もちろん、窒素、酸素、二酸化炭素がまざっている
地球上の大気ではありません。


”場の空気”です。


僕は、思います。



今、日本人の対人面において
最強とも言える言葉は、

「おまえ、空気読めよ!」

ではないでしょうか?

 
これを、

素で言われたら、
案外へこみます。


「ヂカギキ」の司会やっていると、
場の空気の変化がすごくわかる・・・。

これは、MC関係やっている方には共通のことでしょう。

そして、僕はいつも思っています。


「この場の”空気”を、
もっと自由に操れたら!」


・・・・なんと、横暴な妄想でしょう。
(劇的ビフォーアフター風)

しかし、本当にこれができれば、
多分、もっと濃くて、楽しくて、緊迫するそれが
作れるはずだと!

皆さんも、絶対体験したことのある、
色々な”空気”ですね。


ヂカギキ(に限らず)の冒頭で、見知らぬお客様どうしが
となりあって座りつつ、会場が静かな感じ・・・。

講師の世界の専門用語では、この雰囲気を
和ませることを、

アイスブレイク

というくらいですから、 空気は時に氷のように
なることもあるのですね。



その迷える子羊状態の僕は、先日、僕が尊敬する
クライアントさんに話を聞いていた、この本を
買いました。



「空気」と「世間」 (講談社現代新書)「空気」と「世間」 (講談社現代新書)
著者:鴻上尚史
販売元:講談社
(2009-07-17)
販売元:Amazon.co.jp


 
この本は、凄いです。
鴻上尚史さんは、さすが劇団主宰者。

つまり、
圧倒的な空気を操る達人の域なのだと
感動しました。


日本人は、「社会」と「世間」を分けていて、

「社会」に関しては無関心だが、
「世間」には関心があり、敏感だ。

という話。



電車内でお化粧をする女性は、
社会には、無関心なので、おかまいなしです。

けど、そこに会社の上司や親戚のおばさんが
偶然乗りあわせてくれば、彼女は化粧をやめるだろうと。

これらの人が乗ってきた瞬間に、

電車内が、一部「世間」になる。

つまり、

日本人は「世間」には、
無関心でいられないから。



「世間様がなんというか!?」
「世間体が悪い」
「世間様に申し訳ない」

日本人なら、一度は聞いたことがある言葉ですね。



そして、秀逸なのはここからです。


では、「空気」とは何か?

鴻上さんは、こう表現されています。


”世間が流動化したものが、空気である”


自分が関係している団体や時間に、
完璧な「世間」が成立していれば、

やっていいことや、どういうことが受けるとかの
ルールな「ころ合い」も分かる。

つまり、多少窮屈でもうまくやれる



しかし!!

世間の一部が欠如して(壊れて)、
流れ出している(流動化)状態では、


やっていいことや、
どういうことが受けるのかの「ころ合い」が
わからなくなっている。



だから、不安になる。

そこにいる皆がそういう気持ちだし、
感じているので、場はこう着する。


そんな時に、
飛ばし過ぎたことをしたり言ったりすると、

主導権を握られたくない・・・
とか思っている奴がこう言う。


"空気、読めよ!”

これで、事態は、さらに複雑になる・・・・笑





話が、どんどん奥深くなってますが・・・・


で、自分がやってる「ヂカギキ」に当てはめてみる。

約120名の観客。

今は、リピーターが約40%。
この方々は、だいぶなれていて、

だいたい空気がわかっている方々。


残り60%は、初めての方々で、

「ヂカギキって、どんな世界なんだろ〜」

って思いながら、来られている感じ。




この混ざり具合が、
第9回まで続いた、絶妙の雰囲気を
作ってるんだな〜って思いました。



全員が知り合いで、
毎回顔をあわせる状態は、
学校のクラスの世界。完全なる「世間」状態。


ヂカギキは、全部世間になったら
たぶん、おもしろくない。

時に、不安な空気、不穏な空気が
会場の一体感を産み、一緒に質問している
気持ちになる。




先日の「ヂカ知事」など、焦った
MCの私が、最も不穏な空気を
だしていたではないか!?笑




初めて来られた、
60%の方が「要領を得ない不安」を
持ち込んでいただくことで、

抜き差しならない緊張感と、
リピーターが抱く「今回も楽しみだ!」
っていう期待感の両方が、


「世間」になりきれなくて流れ出した
「空気」の中にとけ込んでるんだと。




そして、100分終わる頃には、

不安であった「空気」が、安定して
「なんかいい空気」が参加者を支える形に変化していくんだなと。


この本を読んで、それが
3次元的に理解できました。


他にも、うなる記述満載!
例えば、「これ好き?」て聞かれて
「普通」と答えるのは、日本人しか居ない・・・とか:笑。

日本人は長期休暇から帰ってくると必ず、
「いや〜行ったはいいけど、雨ばかり降って大変で!」
などと、苦労話をして、空気を保とうとするとか・・・:笑。



「空気」と「世間」 (講談社現代新書)「空気」と「世間」 (講談社現代新書)
著者:鴻上尚史
販売元:講談社
(2009-07-17)
販売元:Amazon.co.jp




ぜひ、読んでみてください!







で、「空気」の感覚がわかったから、
ヂカギキに、どう活かすんだよ?俺!笑








cromagnon69 at 19:06|PermalinkComments(2)TrackBack(0)
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